産後うつで病院に受診する場合は何科に行く?受診する前に確認!
近年、「産後うつ」という言葉を目にしたり、耳にすることが多いと思います。
漠然と出産したお母さんが罹るものというイメージがあると思います。
この産後うつとは一体どのようなものなのでしょうか。
そしてもし自分がそのうつを発症した場合、何科を受診すると良いのでしょうか。
以下、産後うつについての詳細と解決法などを述べていきます
産後うつかも?一般的な症状は?
産後うつはどのようなものかですが、病気の分類としてはうつ病の一種となります。
出産後に2週間以上抑うつ状態が起きた時、産後うつと判断されます。
発症時期は出産から数週間であることが多いですが、人によっては数ヶ月後に発症する場合があります。
産後うつに罹る女性は、全体の10%から20%ほどだと言われています。
産後うつの主な症状は以下です。
・いらいらする
・憂鬱な気分になる
・疲労を感じる
・涙が出る
・気持ちの余裕がないうえに、不安定になる
・食欲がなくなる
・不眠
他には育児への不安を強く感じたり、子供や夫に愛情を感じられなくなる場合もあります。
産後うつが引き起こされる原因は様々です
①ホルモンバランスの乱れによる
産後うつの主な原因と言われています。
妊娠中は「エストロゲン」と「プロゲステロン」と呼ばれる女性ホルモンが分泌されますが、出産するとこれらの女性ホルモンは一気に減ります。
代わりに出産後は「プロラクチン」と呼ばれる授乳ホルモンが大量に分泌されるようになります。
そのためホルモンバランスの乱れが起き、自律神経に悪く作用した結果、産後うつが引き起こされるのです。
②育児ストレスによる
赤ちゃんは生まれたばかりの頃はお母さんが常につきっきりでお世話をします。
慣れない育児のためにお母さんはへとへとになりますが、ゆっくり休む時間などあるはずがありません。
自分の食事も睡眠すら満足にとれない日が続けば、どれだけ健康な体であって心身ともにダメージを受けます。
その結果が産後うつという形で現れます。
③人間関係の限定化
あかちゃんがまだ小さい頃は、気分転換に散歩に出たとしても、出かける範囲は限られます。
最近は核家族化が進み、さらに近所との関係も希薄な場合が多いです。
そのためお母さんは話し相手すらいない中、ただ赤ちゃんと2人きりで過ごすこととなり、孤独感から産後うつになってしまうのです。
産後うつは病院の何科に受診する?
産後うつは心の風邪ですので、心療内科や精神科を受診することになります。
産婦人科で相談するのも良いでしょう。
産後うつのための相談窓口を設けている病院もありますので、症状としておかしいと思ったら早めに受診をしましょう。
産後うつの治療は主にカウンセリングや投薬が行われます。
産後うつを回避するには?
赤ちゃんの時期は、時間がうまくとれないことが当たり前です。
家事を完璧にする必要などありません。
思い切って手抜きをしましょう。
そして新生児訪問で相談する方法もあります。
市町村の助産師や保健師の人たちが家庭訪問をして、育児の相談にのってくれます。
お母さんの気持ちの相談も受けてくれますので、ぜひ活用しましょう。
可能でしたら、他のお父さんやお母さんたちと交流して、話し相手や育児の相談をできる友達を持つことも大切です。
他の保護者との交流により孤独感が一掃され、産後うつの発症を防ぐことができます。
お父さんも産後うつを発症します
お父さんが産後うつを発症することがあります。
これは全体の8%と、女性とほぼ同じ割合です。
昨今ではイクメンが推奨され、男性も育児休暇をとることが可能となりました。
ですが慣れない育児が大変であるのは、お父さんもお母さんも変わりがありません。
さらに育児休暇なしで育児に協力するお父さんもいます。
しかし仕事から帰ってへとへとの状態でろくに睡眠をとらずに育児をしていたら、やはり心身ともにダメージを受けてしまいます。
そのためお父さんも産後うつを発症するのです。
まとめ
お母さんもお父さんも、育児で疲れて産後うつを発症してしまえば、赤ちゃんのお世話がままならなくなってしまいます。
出産前に育児の体験談などを読むなどして、夫婦で育児について
どのようにするか決めていくとよいでしょう。