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なぜ祭りをするのか?祭りの意義や祭りをする理由を徹底解説!

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夏祭りを筆頭に、各地の大きな祭りや、地元の小さな祭りなど、日本には様々なお祭りがあります。


屋台が軒を連ねたり、大きな神輿が町を練り歩いたり…町が活気付いて楽しい祭りですが、そもそも祭りって、どうして文化として根付いているんでしょうか?

 

なぜ祭りをするのかという根本に迫っていきたいと思います!

 
なぜ祭りをするのか?季節ごとの理由とは?

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 祭りは、欧米などでは豊穣への感謝や祈りを元とした収穫祭が起源と言われていますが、日本では少し由来が変わり、


“神を祀ること”が「祭り」の起源と言われています。


政治のことをまつりごと、と呼ぶのも、古代の日本では祭祀に関わるものと政治に関わるものが同一であったことが由来なんだそうです。

 

なので、そもそもの「祭り」とは、神々に対して供物や祈りなどを捧げる儀式のことを指すのですが、それが現代へ移るにつれ、徐々に宗教の重みが薄れ、行事が主軸の「お祭り」へと世間の認識が変わっていきました。

 

現代において、神霊や宗教にかかわりなく、大きなイベントを「祭り」と呼んでいるのは、そういった時代の流れがあったからなんですね。


また、夏祭りを初めとして、季節ごとにある祭りにも意味があります。

 


春祭りは、豊作を祈願するための祭りが行われます。

冬を過ぎ暖かくなった春の時期は、畑に種をまいたり、田植えをしたりする芽生えの季節です。なので、豊作や安寧、無病息災を祈って各地でお祭りが行われます。

 

最も各地で多く祭りが行われる夏祭りですが、昔は田畑につき、悪さをする虫を追い払うための「虫送り」の祭りや、夏は病気にかかりやすく、疫病も蔓延するため、疫病を追い払う祭りが行われていたようです。

 

祭りの代表というイメージのある「夏祭り」は、お盆に行われている行事が起源となっています。

 

秋祭りは、豊作祈願をした春祭りに対になるように、収穫への感謝を表す意味があります。

畑の神様に感謝をしたり、春のお祭りとおなじく無病息災や安寧を祈ったりします。

神楽や田楽は、このような秋祭りが起源だといわれています。

 

冬祭りは、新年への祈願をするためのお祭りが多く行われています。

有名どころでは秋田のなまはげなど、災いをはらって新年を気持ちよく迎える為に心と身体を休ませる時期の冬ならではの祭りが各地で開催されます。

 

1年を通して、生活や豊穣を祈ることにより、暮らしへの願いを昇華する…

お祭りがどれほど人々の心に寄り沿っていたか考えさせられますね…!


しかし、最近ではお祭りといえば「夏祭り」という印象が強いような気がします。

それはどうしてなのでしょうか?

 

なぜ夏祭りが多いのか?行く価値ありな有名な夏祭り!

 

お祭りについて調べてみると、圧倒的に夏に行われるお祭りが多いことに気づきます。

地域ごとの小さいお祭りも、夏に開催されることが多いのではないでしょうか?


これには、先ほど紹介した季節ごとの祭りの意味が関わってきます。


夏は自然が活発になる時期ですが、同時に害虫の被害や、疫病などが流行ることが多く、それにより田畑に影響がでたり、死者が多く出たりしていました。

 

なので、そのような哀しい出来事を収めるため、各地でお祈りの意味をこめた祭りが行われてきたんです。


夏にお祭りが多いのは、夏という時期特有の自然の驚異が原因だったんですね。

それらが時を経て、今現在、夏祭りという形で残っているんです。

 

まとめ

 

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いかがだったでしょうか?

毎年祭りというと屋台が出てみんなで楽しく騒ぐと言ったイメージでしたが、実は神様への祈りだったんです。

 

今年のお祭りはそんなことを考えながら楽しむのもいいのではないでしょうか。