菖蒲湯はいつ入る?お風呂のやり方や由来や効能を徹底解説!
菖蒲湯という言葉を聞いたことがありますか?
菖蒲という植物の葉や根をいれた湯船に浸かるという日本古来の風習です。
そんな菖蒲湯ですが、いつ入ればいいのか?
また正しいやり方や、どのような効能があるのか?
までは知らない方も多いのではないかと思います。
ここではそんな菖蒲湯の正しいやり方や由来、効能などについて解説します。
菖蒲湯はいつ入る?その由来は?
菖蒲湯は端午の節句の日、すなわち5月5日のこどもの日に行う風習です。
実はこの風習、約1300年ほど昔から長く受け継がれている、歴史ある風習なのです。
菖蒲という植物は、その昔、東洋医学や漢方を主流としていた時代に、「厄除け」や「邪気を祓う」という意味で古来中国などで親しまれてきました。
菖蒲の葉や茎からは強い香りがするのが特徴で、その強い香りが邪気を祓ってくれると言われてきました。
そこから菖蒲の葉や茎を湯船に浮かべて浸かるという「菖蒲湯」のしきたりが生まれたという説があります。
現在でも中国などの国では、この端午の節句の日に薬草を摘みに行き、その薬草たちに健康を祈願したり、またお酒に菖蒲をいれた菖蒲酒というものを飲む風習が残っているようです。
そのように健康のために重宝されていた菖蒲を使った湯に浸り、邪気を祓い、子供がすくすく大きく育ってほしいという願いをこめて、端午の節句の日に菖蒲湯に入るという習慣が根付いたとされています。
菖蒲湯風呂のやり方と効能は?
そんな菖蒲湯ですが正しいやり方と、他にも様々な効能が期待できます。
菖蒲湯の正しいやり方
いつもと同じ温度に設定したお湯で構いませんので、その中に菖蒲の葉を10枚程度浮かべます。
この菖蒲の葉は端午の節句の時期になるとホームセンターやお花屋さんなどで扱っている店舗もありますので、比較的簡単に手に入ります。
本来の菖蒲湯は菖蒲の根もいれることがあるのですが、この菖蒲の根はあまり手に入りません。
ネットなどで調べてから注文すると良いでしょう。
もちろん菖蒲の葉だけでも大丈夫です。
万が一、菖蒲の根が手に入った場合、根をネットなどにいれ、熱湯で一回沸かしたあとに、よく絞り、ネットに入れた菖蒲の根と、沸かした熱湯を一緒に湯船に入れるのが良いです。
この際はお風呂の温度が上がっていると思いますので、必ず温度を確認してから湯船に浸かってください。
また菖蒲の葉をそのまま湯船に入れるのには抵抗があるというかたは、菖蒲の葉を小さくちぎり、ネットにひとまとめにし、そのまま湯船にいれて10~20分程度放置しておくだけでも良いです。
これならお湯に直接葉をいれる心配はないので、小さなお子様がいらっしゃる家庭の方も安心ですね。
菖蒲湯の効能
このような菖蒲湯ですが、実は様々な効能も期待できるのです。
菖蒲の葉と根、多くは根の方に精油という成分が多く含まれております。
この植物由来の油分により、血行促進や疲労回復、腰痛や肩こり、リウマチなどにも効果があるとされています。
精油が体の血行を促進してくれることで、痛みを和らげてくれるのですね。
また菖蒲の香りにより、アロマのようなリラックス効果も期待できるそうです
これならお子様だけでなく、お父さん、お母さんも子供と一緒に湯船に浸かっても嬉しい効果が期待できますね。
最後に
菖蒲湯という言葉は聞いたことがあったかもしれませんが、詳しく知れば知るほど、大人にも子供にも嬉しい効果があることがわかりましたね。
菖蒲湯は知っていたけど、やったことがなかった方も、今回を気に、一度試してみてはいかがでしょうか?
近年では菖蒲湯を行う家庭も増えてきているようですので、5月になればスーパーなどでも取り扱っていることもあるそうです。
お近くのお店に聞いてみるのもいいですね。
みなさんも是非、端午の節句の日にお子様と一緒に湯船につかり、日頃の疲れを癒すのはもちろん、お子様とたまにはゆっくりお話してみるのもいいのではないでしょうか。
ぜひお試し下さい。