赤ちゃんを車において買い物する人って・・・車内放置怖くないの?
たびたびニュースでも耳にする「子供の車内放置」。
季節を問わず問題視されていますが、夏の暑い日には特に問題になりますね。
今回はそんな子供の車内放置についての危険性や、またどのような理由で車内放置をするのかなど、徹底調査しました。
赤ちゃんを車において買い物する危険性とは
小さな赤ちゃんを車内に放置したまま買い物に出かけることはとても危険です。
特に暑い夏は危険性が更に高まります。
例えば車内のエアコンを消して子供を置き去りにした場合、外の気温が35度であった場合は約1時間で車内温度は50度にまで上がります。
炎天下の日差しが差し込む車内で、まだ言葉も話せない赤ちゃんを置き去りにするのは大変危険です。
短時間なら良いということでもなく、エアコンをつけずにエンジン停止した約20分後にはすでに車内は40度にまで温度が上がります。
温度の上昇にともなって「熱中症」の危険も高まります。
熱中症の危険性は、エンジン停止から約5分後にはすでに「警戒」レベルにまで達します。
またこの熱中症危険レベルは大人の基準ですので、まだ体温調節がうまくできない小さなお子さんはさらに危険だということはわかりますね。
ではエアコンをつけていればいいのか、というとそうではありません。
運転席に座っていた大人がエアコンを付け、涼しいと感じた状態で後部座席にお子さんを放置していても、後部座席と運転席の温度には差があります。
空気の流れる状況によっては、後部座席はとても暑い場合もあります。
その状況で車外からの強い日差しが差し込むと更に熱中症の危険が伴います。
またお子様が寝ていた場合、就寝中は沢山の汗をかきます。
お子さんは大人に比べて代謝がいいので、大人よりも多くの汗をかきますね。
それにより脱水症状が起こると、車内が涼しくても熱中症を起こしてしまう危険性が高いのです。
バッテリーでエアコンを作動した場合、知らないうちにバッテリーが上がりエアコンが止まってしまうかもしれませんし、またエンジンをつけていても、必ずしもエアコンが長時間正常運転するとは限りません。
「降りるときに子供が寝ていた」、「すぐに戻ってくるから」などの理由で、お子さんを車内に放置する軽率な行動が、重大事を起こす引き金になりますので、どんな理由であろうとお子さんを車内に放置するのはやめましょう。
赤ちゃんを車において買い物する人の意見を公開!
毎年多くの悲しい事故が起こる「子供の車内放置」ですが、毎年ニュースになって注意喚起されているのにもかかわらず、その件数は減りません。
ではどのような理由から車内に子供を置いたまま出かけるのでしょうか。
JAFが行った調査によると「子供を残して車をはなれたことがある人」というのは28%にものぼるそうです。(JAF「子供の車内事故に関するアンケート調査」より)
その多くの理由としては「時間が短い」ということに関するものが多いようです。
「飲み物を買うだけだったから」、「子供2人とも寝てしまって2人抱っこできないから」などの理由が多いようです。
たとえ短時間であろうと様々な危険があることは想像できると思います。
また2人とも寝てしまったような状況の場合は、どうすることも出来ないことは理解ができますが、どうしようもなかったから「車内に置いていく」のではなく、どうしようもなかったから「起きるまで待つ」という選択肢もあります。
このように「短時間なら…」という意識のかたが未だにいらっしゃることが「子供の車内放置」が無くならない原因にもなっています。
まとめ
なくなって欲しい「車内放置」ですが無くなっていないのが現実です。
みなさんがこの事実を重く受け止め、万が一、車内に放置されているお子さんを見つけたら、速やかに周りの人に知らせることで最悪の事態を防ぐことが出来るでしょう。
みなさんも他人事とは思わず、見かけたら通報することを心がけましょう。