逃げ水の原理や仕組みを徹底解説!逃げ水・陽炎・蜃気楼の差は?
みなさん、「逃げ水」ってご存知ですか?
夏の暑い時期になると、アスファルトの道路などに水たまりがあるように見える現象が発生し実際にみなさんも目にしているはずです。
そんな「逃げ水」と呼ばれる現象について、今回は紹介していこうと思います!
逃げ水の原理や仕組みを徹底解説!
まず、「逃げ水」とは何かをご紹介します。
「逃げ水」とは、夏の時期に発生する自然現象の一種です。
そのため、俳句では夏の季語に…と思いますが、実は春の季語として使用されています。
昔は春ごろに多くみられた現象のため、そのような扱いになっています。
では、「逃げ水」という名前ですが、遠くに見えた水たまりのようなものが見える現象で近づくとドンドン遠ざかってしまうように見えることから名づけられました。
しかし、実際は水たまりがそこに存在しているわけではなく、目の錯覚によって見えている現象になります。
なのであったはずの水はなく、実際の道の上はカラッカラッに乾いています。不思議ですね。
ではでは、そんな「逃げ水」がおこる原理について詳しく解説していきます。
発生するための条件として、大きく分けて2つあります。
1つ目が、【晴天の真夏の暑い日であること】
2つ目が、【まっすぐな直線の道であること】
の2点になります。
地上が高温に熱せられることで周囲の空気が熱くなり空気が膨張することで、密度が薄くなりますが、密度が高い空気の層との差が大きくなることで境目が屈折したように見えます。
その屈折で、「逃げ水」という水がないのにあるように見える現象が発生しているのです。
上記2点を満たすのが条件になるので、都内で過ごしている方はなかなかお目にかかることも少なくなってそうですね。
こちらの条件を満たしたときに発生する理由としては、この「逃げ水」という現象は熱せられた道近くの空気が膨張し通常の気温との寒暖差で発生するのです。
簡単に言うと、熱せられた道と空気との間に層ができることで、光の屈折率が変わることで発生します。
光の屈折率の違いで見える…、もしかして蜃気楼?と思った方もいらっしゃるでしょう。
そう、「逃げ水」というのは蜃気楼の一種なんです。
逃げ水・陽炎・蜃気楼との差をわかりやすく解説!
ではでは「逃げ水」の現象、そこにないのにあるように見える似たような現象をさす、「蜃気楼」や「陽炎」といったフンワリと聞いたことがあるような現象とはどういう風に違うのかを解説していきましょう。
蜃気楼
まず、「蜃気楼」とは遠くにあるものが光の屈折によってそこには存在しない、遠くにい存在しているものがそこにあるかのように映る現象です。
その現象が起こる理由が、空気の密度と光の屈折によっておこる現象です。
地上の温度が高く、その地上の空気との温度差が特に大きいときに層の境目光を大きく屈折させることで発生させます。
砂漠でオアシスが見える描写がアニメなどでたくさんありますよね。
それが蜃気楼の現象になります。
寒暖差が激しければ激しい時期に見られるので、春先などは出会える可能性が非常に高いですね。
陽炎
次は、「陽炎」についてです。
「陽炎」というのは空気の温度の違いで発生する、空気がゆらゆら揺れている現象のことを指します。
空気というのは、標高が低いほど濃度が高く標高が高いほど濃度が薄くなります。
暑い日は地面の熱で引くい層の空気が温められ、膨張して濃度が薄くなっていきます。
すると、空気の層がまだらな状態ができ、ただただ景色がゆらゆら揺れる現象が発生します。
上記の3点、似たような現象ですが見え方の違いだけでこれだけ種類があるのです。
共通している点は、空気の層の温度差がキーポイントになっています。
まとめ
いかがだってでしょうか?
今までなんとなく良く分かっていなかった逃げ水や蜃気楼についておわかりいただけましたか?
これからの生活の中で、実際に出会うことがあれば今回の記事を思い出していただき現象がなんだったのかを思い出す一助になれば幸いです。