たんぽぽの開花時期は?綿毛が飛ぶ時期は?たんぽぽの種類も大解説!
道端でたんぽぽが咲いていると、春がきたと感じませんか??
いち早く春を教えてくれるたんぽぽ、黄色の花がとても明るい気持ちになりますよね。
ですが、自然と生えすぎているためたんぽぽのことあまり気にしたことがない人、多いのではないでしょうか。
子供の時に誰もが綿毛を飛ばしたことあるのではないですか、そんな小さくてかわいいたんぽぽに目を向けてみましょう。
たんぽぽの開花時期から綿毛が飛ぶ時期はいつ?
<開花時期>
地域によって前後しますが、暖かい九州では2月ごろから、東北や北海道は5月から6月くらいに咲き始めます。
平均では3月から5月ごろとTHE春の季節に長くみられます。
ピークは4月ですね。
朝に太陽をあびて開き、日が沈むと閉じるを繰り返し、だいたい7日から10日くらい咲きます。
よく色々なところで見かけるので、もっと長い間咲いていそうなイメージでしたが、だいたい1週間が開花の期間です。
<綿毛が飛ぶ時期>
受粉してから花を落としてしぼんでから約1カ月後に綿毛になります。
なので4月から6月ごろでしょうか。
5月はきれいに咲いている花と、綿毛と両方見ることができそうですね。
また、綿毛はわずかな風でも簡単に風にのることができ、10キロ以上も飛ぶこともあるみたいです。
たんぽぽって冒険家ですね。
花が咲いている期間は約1週間と紹介しましたが、花が咲いている間に綿毛の準備が着々と進んでいるのです。
しぼんでからは枯れているように見えるのですが、その間も活動しており、綿毛の準備をしています。
理科の時間みたいになりますが、しくみを簡単に説明しますと。。。
たんぽぽの1枚1枚の花びらの下に、実になる部分いわゆる子房があります。
その上に冠毛と呼ばれる毛状の突起部分があるのですが、ここが後に綿毛になる部分です。
子房が熟すと種ができます。
すると冠毛が乾燥し開くと真っ白なふわふわ綿毛になるという仕組みです。
ちなみにあのふわふわ綿毛どのくらいの数あると思いますか??
冠毛60本から80本に対して種が1つついています。だいたいそれが60個から120個まとまっているのです。
日本にあるたんぽぽの種類を大解説!
たんぽぽにそんな種類があるなんて知ってましたか??
世界中に数えきれないくらい種類があると言われています。
その中で、約20種類が現在日本で咲いています。
元々日本で咲いていたものが『在来種』、海外からやってきたものが『外来種』、
もしかしたら、たんぽぽと言いつつみなさんの中で思い描いているたんぽぽ違っているかもしれませんね。
<西洋たんぽぽ>
日本のたんぽぽと違い、開花時期が長く、夏場もみられるので、おや季節外れのたんぽぽだなと思った人もいるのではないですか??
それは西洋たんぽぽかもしれません。
日本各地に広く咲いており、在来種よりもしかしたら多い地域もあるかもしれませんよ。
日本のタンポポとの違いは開花の時期の他に、花びらを支えているガクと呼ばれる緑色の部分が異なります。
しぼんでいたら日本のたんぽぽ、開いていたら西洋たんぽぽです。
綿毛の数は日本のたんぽぽより多く、より遠くへ飛んでいきます。
海を渡ってやってきただけありますね。
<カントウたんぽぽ>
日本たんぽぽの中で、代表的な種類と言われています。
太平洋側中心に自生しています。
ガクの先端に突起のようなものがあるのが特徴です。
<ヒロハタたんぽぽ・トウカイたんぽぽ>
関東から和歌山と広範囲に自生しています。
ガクが花びらに沿ってついており、カントウたんぽぽと同じく先が尖っているのが特徴です。
<シロバナたんぽぽ>
主に関東から西側の地域に自生しています。
白い花が咲くことが特徴です。
また葉の緑色が薄く、ガクの先端がかぎ状に曲がっています。
<コウリンたんぽぽ>
もともとヨーロッパの品種だったのですが、日本に自生し、帰化植物として扱われているのです。花の色も赤橙色と特徴的です。
<エゾたんぽぽ>
特徴は葉っぱが大きく広がっています。
<カンサイたんぽぽ>
西日本に多い種類です。
ガクの幅が狭く、西洋たんぽぽと比べると少し小ぶりなタイプが特徴です。
日本のたんぽぽは地域によって少しずつ特徴が違っていますね。
ですが、日本のたんぽぽは数が激減しているそうです。
その理由として、開花時期が春に限られており、種の数も、西洋たんぽぽと比べると少ないこと、茎の長さも西洋たんぽぽと比べると短いため生育場所が限定されてしまうこと、が挙げられます。
西洋タンポポの襲撃というわけではなかったようです。
まとめ
みなさんがよく見かけるたんぽぽはどの種類でしょうか??
貴重な在来種のたんぽぽかもしれません。
はるばる外国からやってきた西洋たんぽぽでしょうか。
今度、たんぽぽを見かけたらぜひ観察してみて下さい。