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年金の繰上げ支給と繰下げ支給のメリット・デメリットを徹底解説!

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年金について様々なニュースを耳にすることが増えてきましたが、「繰上げ支給」と「繰下げ支給」という言葉を聞いたことはありませんか?

 

言葉はよく聞くけど意味はわからない…という方に向けて、今日は繰上げ支給と繰下げ支給について徹底解説します!

 

 

年金の繰上げ支給と繰下げ支給ってどんな制度?

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現在みなさんが国民年金や厚生年金という形で、お金を払っていると思いますが、それらは65歳になると「年金支給」という形で受け取ることができます。

 

その支給開始年齢を60歳に早めることを「繰上げ支給」、また70歳に遅らせることを「繰下げ支給」といいます。

 

支給開始年齢になるまで、年金を払い続けますから、それぞれ繰上げ支給の年金は支給額が少なくなりますし、繰下げ支給は額が増えます。

 

この制度自体は以前からあったのですが、年々徐々に変化があるのです。

 

2006年には繰り上げ(47%)、通常支給(52%)、繰り下げ(1%)というデータがあるのに対し、10年後には繰り上げ(34%)、通常支給(65%)、繰り下げ(1%)というデータになっております。

 

60歳から早めに年金をもらう方が減り、通常通り65歳から年金をもらう方が増え、70歳まで年金をもらわないという方は少数でありながらも10年間同じ確率でいらっしゃいます。

 

その背景には様々な社会環境が関係してきているのです。

 

定年退職が60歳であったのに対し、定年退職の年齢を65歳まで伸ばせるという選択を企業ができるようになってから、65歳まで働くかたが増えてきました。

 

この10年で「繰上げ支給」という選択をする方が減ったのは、それも影響しているでしょう。

 

65歳まで企業で働きながら、65歳の定年退職を機に年金をもらうかたが増えたため、通常支給の割合が増えたとも考えられます。

 

また定年退職については、その年齢を決めなければならないという義務は存在しませんので、一部の企業や、また自営業の方のなかで65歳を過ぎても現役として働いている方もいらっしゃいます。

 

そのような方が「繰下げ支給」という形で一定数いらっしゃるという事ですね。

 

年金の繰上げ支給と繰下げ支給のメリット・デメリット

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では繰上げ支給と繰下げ支給、どちらを選ぶといいいのでしょうか。

 

数値でみると、圧倒的に繰上げ支給の方の割合が多いですが、それぞれのメリット・デメリットがあります。

 

繰り上げ支給のメリット

まず60歳から受け取る「繰上げ支給」ですが、メリットとしては早くに手元に安定した収入が入ることです。

 

60歳になっても現役でバリバリ働くということは、体力的にも難しくなってくると思いますので、早くのうちから安定した収入を得ることができるのは嬉しいですよね。

 

繰り上げ支給のデメリット

ですが、デメリットもあります。

年金を満額支払っていても、受け取る時期を早めるだけで、もらえる累計金額が減ります。

 

65歳から年金を受け取る人の支給累計額を100%とした場合、受け取る時期を5年早めるだけで、支給累計金額は70%にまで減ります。

 

これは90歳まで年金をもらい続けた場合ですので、人により誤差はありますが、76歳以降は通常支給の方の方がもらえる金額が増えてしまいます。

 

では次に70歳からの支給に繰下げた場合のメリット・デメリットはどうでしょうか。

 

繰り下げ支給のデメリット

デメリットとしては支給が遅くなる分、支払いの期間が増えます。

場合によっては、定年退職以降も支払わなければならない状況にもなりえます。

 

繰り下げ支給のメリット

ですがメリットとして、65歳からの通常支給の場合より、総支給額が最大で42%増えます。

 

90歳まで受給すると42%多くもらうことができますが、少なくとも82歳以降にならなければ、通常支給より多くもらうことはできません。

 

それぞれのメリット・デメリットを考えて、自分に合う選択をすることが大切ですね。

 

まとめ

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自分自身が生涯現役としてバリバリ働きたいのか、また、老後は夫婦水入らずの時間にたくさん旅行などをしたいのかなど、老後どのような生活をするのかをよく考え、自分の生活にあった正しい選択をするようにしましょう。

 

みなさんの参考になれば幸いです。