しじみの砂抜きで開かない!?口を開かないのは死んでるわけではない!?
潮干狩りの他にもスーパーなどで、「しじみを買って砂抜きしたは良いけれど、しじみが開かない…」なんて事はよくあります。
よく「開かないしじみは死んでいる」とは聞きますが、果たしてそれは本当なのか?
他にも何かしらの理由があるんじゃないか?
と悩んでしまう新米主婦の方も多いと思います。
なので今回はしじみの砂抜きをした上で、開かないのは何故か?と言う疑問の他にも食べられるしじみの見抜き方に関しても紹介します。
砂抜きのときに開かないしじみがあるのはどうして?
「しじみの砂抜きをした時に、開かないしじみは死んでいる。」と言う噂を聞いた事のある主婦の方もいると思います。
ですが、それは大きな間違いです。
逆にしじみやあさりの様な貝が開かないと言うのは、実はまだ生きているからなんです。寧ろ死んでいるしじみは半開きになったままの状態を保ちます。
しじみの様な二枚貝は、呼吸をする時にわずかに隙間を開けて呼吸をします。
ですが開かない場合は、ただ呼吸をしていないだけで、まだ死んではいません。
通常のしじみは筋肉に引っ張られて、開いたり閉じたりを繰り返します。
主に貝を開こうとする動きをするのは超番にある靭帯で、貝を閉じようとする動きは貝柱が担っています。
つまり、閉じたままと言う事は蝶番と貝柱の2つの筋肉の力が同時に働いているだけなんです。
しじみの様な二枚貝は、加熱や調理をして熱を加える工程でようやく開くと言う事があります。
なので、「加熱をしても開かない」と言う場合はそのしじみはようやく死んだと言う目安なので、砂抜きの状態でしじみが開かないなんて事態に陥っても、焦らずに調理してしまいましょう。
しかし、調理してても開かない場合は、砂抜きがしっかり出来ていないと言う証拠になるので、一旦調理を止めて、砂やその開かないしじみを取り除くなどの工程が必要になります。
ここで注意!死んだしじみでも開かない場合があり!
先程「しじみが開かない場合は死んでいる」と言う噂は嘘だと否定しましたが、ごく稀に死んだしじみでも開かない場合もあります。
では何故そうなるのかと言うと、しじみが呼吸をした時に砂を吸い込みすぎて、しじみが生きる為の筋肉の動きを邪魔して、謂わば呼吸困難を起こすと言う状態に陥るからです。
なので、砂抜きの状態で開かないしじみの中にも死んでいるのも存在します。
それを知る為に、加熱すると言う手段が必要になります。
砂抜きのときに開かないしじみ、食べられるかの判断は?
では加熱する前に、砂抜きの状態でしじみが食べられるかを判断したいと言う時は一体そうすればいいのか、こう言った判断方法があります。
それは水に浸けてしばらく放置する前に、まずかき混ぜてみましょう。
その時に口が半開きの状態であったら、それは既に死んでいるしじみなので捨てて大丈夫です。
少し判別方法が難しい場合は、しっかりと砂抜きをした後にしじみがきちんと開いているかどうかで判別しましょう。
しっかりと開いている場合は、とても新鮮なしじみである証拠なので、そのまま調理しても大丈夫です。
しかし、やはり砂抜きをした後にも閉じているしじみがあった場合は、やはり加熱や調理をしてみなければ生きているか死んでいるかは分かりません。
なので、砂抜きをしても開かない場合は中に砂が溜まっているので、生きていても死んでいても、取り除くのが一番効果的でしょう。
併せて注意しておきたい事!開かないのは砂抜きがきちんとしていない証拠!?
時々「砂抜きをしても、開かないしじみが多い。」と悩む主婦の方もいますが、それは砂抜き自体が上手くいっていない可能性が高いです。
しじみは加熱しないと筋肉が死なない為、開かない状態と言う事はまだ筋肉と靭帯が引っ張り合っている状態もあり得ます。
そんな時にしじみの砂抜きを上手くするコツは、以下の3つです。
・砂抜きをする水の塩分量は海水とほぼ同じにする
・しじみは暗い所に弱い為、冷暗所で保存すると開きやすい
・室温の高い時は冷蔵庫へ。寒い時はそのまま室温で保存するのがベスト!
この3つを徹底すれば、しじみの砂抜きは大体上手くいきます。なので、少しこの3つを意識してみましょう。
まとめ
「砂抜きをしても、しじみが開かない!」と困る主婦の方は多いですが、まず砂抜きの状態で開かない事に焦りを持つのは時期尚早です。
砂抜きがきちんと出来ていない、時々靭帯と筋肉の調子が上手く働いていないなどの要因はたくさんあるので、まず加熱してから判断する事も大切です。
砂抜きの方法などもよくよく見返してみてからでも遅くはありません。焦らずに今回紹介した事を参考にしてみるのも良いでしょう。