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冷やし中華はじめましたの意味は?いつから言うようになったの?

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「冷やし中華はじめました」

夏が近づくと、このフレーズをよく目にするようになります。

 

ですがなぜ冷やし中華は夏なのでしょうか?

いつ食べても良さそうなものですが。

 

それではこのフレーズの意味と、いつから言われるようになったのかを探っていきましょう。

 

 冷やし中華はじめましたの意味や由来は?

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「冷やし中華はじめました」は、ある意味夏の風物詩とも言えます。

 

夏になると飲食店の張り紙で、このフレーズが掲げられます。

ですが冷やし中華は夏の定番の食べ物であるためなのか、冬になるとこのフレーズは息を潜めています。

 

冷やし中華は茹でた中華麺を冷水でしめることが特徴です。

そのため素麺と同じく、夏に食べるものとしての印象を持たせたいのでしょう。

 

実は諸説ありますが、その印象操作を行うために、夏の時期にお店が「冷やし中華はじめました」のフレーズを使うようになったのではないかと言われています。

 

「暑くなってきましたよ。

暑さを凌ぐために、冷たいものを食べませんか?

冷やし中華はいかがですか?」

 

と言ったところでしょうか。

 

スーパーなどの食品店でも、夏の時期になると頻繁にこの冷やし中華の麺を見ることが増えます。

 

そして冷やし中華の終息宣言はされることはありません。

ですが8月末、あるいは9月末を目途に、冷やし中華は店のメニューから姿を消していきます。


ちなみに冷やし中華は、ちゃっかり7月の季語となっています。

 

 冷やし中華は日本が発祥って本当!?

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冷やし中華はラーメン屋のメニューや、中華料理店のメニューに見られることから、中国が発祥の食べ物のように思われますが、実際は日本が発祥です。

 

古くは昭和4年に発刊された本では「冷蕎麦(ひやしそば)」という項目があります。

これが元祖冷やし中華です。

 

冷蕎麦は茹でた中華麺に酢や砂糖、氷をまぶします。

それからチャーシューやキュウリ、ラッキョウ、タケノコをトッピングします。

最後に冷えたスープ、醤油、酢、コショウをかけて出来上がりです。

 

暑さ対策なのでしょうか、酢が結構使われていますね。



第二次世界大戦後または昭和8年に、神田神保町の揚子江菜館で「五目涼拌麺」という五目冷やし蕎麦が創作されたと言われています。

 

これが、現代の色とりどりの見た目が華やかな冷やし中華の始まりだと言われています。

 

これは揚子江菜館の2代目オーナーが、上海にあったもやしと細切りの肉を冷やした麺にのせて食べる涼拌麺とざるそばから着想を得たと言われています。



他にも冷やし中華にまつわる説があります。

戦後に寿がきやという会社が、心太のつゆである三杯酢を冷やしたラーメンにかけたのが、今のスープによる冷やし中華や冷麺の発症とするものがあります。

 

冷やし中華は地域や作り手によってバリエーションが豊富な食べ物でもあります。

 

飾りにプチトマトやウズラの卵、飾り切りしたニワトリの茹で卵を使うことがあります。

さらに薬味にはわさび、紅しょうが、マヨネーズを利用する人もいます。

 

 

地域によって呼び方が異なる冷やし中華

冷やし中華は地域によって、独自の名前を持っていたり変化をしています。

以下、その一例です。

 

北海道

冷やし中華とは呼ばずに「冷やしラーメン」と呼ばれています

 

岩手県

冷やし中華とは呼ばずに「冷風麺」と呼ばれています。

 

西日本

特に関西では「冷麺」と呼ばれています。

 

広島県呉市

麺は平面が使われています。

そのことから「呉冷麺」と呼ばれています。

 

まとめ

 

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冷やし中華は季語としてもつかわれていますので、完全に夏の風物詩の1つと言えます。

 

もうすぐ夏本番がやって参ります。

店の張り紙に「冷やし中華はじめました」の文字が現れる時も近いでしょう。

 

冷やし中華を食べながら、今年もまた暑い夏を乗りきって参りましょう。