夏至に食べるものはコレだ!意外と面白い食べ物とその由来!
1年のなかで、一番昼が長いとされている夏至。
この夏至に特定のものを食べると良いという風習が日本にはありますが、その食べ物、地方によってそれぞれ違うということをご存知ですか。
ここではそんな夏至に食べる、地方ごとの食べ物や風習のお話をしたいと思います。
地域によって違う!?夏至に食べるものをご紹介!
毎年日本では、6月21日、四年に一度は6月22日が大体「夏至の日」とされております。
この一年で一番日が長くなる夏至の日に食べるものといえば、みなさんは何を思いつきますか?
「冬至」といえば、カボチャやゆず湯を思い浮かべる方が全国的にも多いと思いますが、夏至の日に食べるものは地域によって様々です。
では、地域別にその食べ物や風習を紹介します。
1、「北海道・東北地方」
北海道・東北地方では特に夏至の日に食べる代表的なものは無いそうです。
これは寒い地方独特のもので、「春、夏に収穫した食物は旬のうちに採れたてを味わう」という昔からの習慣が由来しているという説があります。
秋に収穫したものや、年中収穫できるものは、長い冬に備えて貯蔵しておくことが多いので、春や夏は旬のものを堪能する。ということですね。
2、「関東地方」
関東地方では夏至の日に「小麦餅」を食べる方が多いようです。
これは夏至のころに新しい小麦が収穫できたことから、その小麦で餅を作り、さらなる豊作を願ってお供えをしたり、また日頃の農作業の息抜きとして、大勢で集まって食べていたことが由来しているそうです。
3、「関西地方」
関西地方では夏至の日に「タコ」を食べる方が多いようです。
タコの足には吸盤がついていて、しっかりと吸い付くイメージから、「畑にしっかりと根をはり、丈夫な作物が育つように」という由来が込められてるといいます。
このように地方に限らず、全国的に「夏至の日には農作業の成功を祈る」という風習があるということがわかりますね。
また特定の地域でのみ食べられているものもあるそうです。
愛知県では「無花果(いちじく)の田楽」、奈良県では餅米と小麦を半分ずついれた「さなぶり餅」、香川県では「うどん」、福井県では「鯖(さば)」を食べるそうです。
地域によって昔から受け継がれている風習ですが、地域によって個性があふれていて、とても面白いですね。
夏至に菖蒲湯に入るのは嘘?本当?
先ほどまでは夏至の日に食べるものと、その由来について書いてきましたが、夏至の日に菖蒲湯に入るということを聞いたことはありませんか?
実はそれ「間違い」なんです。
菖蒲湯は本来、端午の節句=子供の日に入るものです。
この5月5日のこどもの日に使った菖蒲の葉が残っていたのか、どうなのかはわかりませんが、夏至の日に菖蒲湯に入る。という間違った認識をしている方は結構多いようです。
では夏至の日は何の湯に入るのが正解なのでしょうか。
答えは「特にありません!」
実は夏至の日にお風呂に何かを入れて入るという習慣はないのです。
冬至の日が「ゆず湯」なので、夏至もあるのでは?と思ってしまいますが、夏至の日のお風呂には特定の風習はないのです。
ですが、ないからと言って、何も入れないのではなく、好きな香りがするものを入れるのもおすすめですよ。
冬至の日にゆず湯に入るというのは、ゆずの皮を入れることで、血行が良くなり、寒い冬至の日に体を温めてくれるという効果があります。
夏至の日は暑いので、むしろ体をすっきり冷やしてほしいですよね。
そんなときにおすすめなのが「ハッカ湯」です。
一般的に売られている「ハッカ油」というものを湯船に2~3滴たらすだけです。
ハッカのスーッとした香りに、清涼感も感じられます。
ハッカ湯をする際の注意事項として、「入れすぎない!」、「長湯しない!」ことが大切です。
ハッカ油はほんの少しでも香りと清涼感を味わうことが出来ます。
入れすぎてしまうと、香りも強烈になってしまいますし、つよい清涼感から、肌の弱い方は痛みを伴う可能性もありますので、必ず少量にするようにしてください。
またハッカのメントール効果で涼しく感じると思いますが、実際にはお湯は冷たくありません。
涼しいからといって長湯してしまうと、体調不良を引き起こすこともありますので、長湯はせずに、また入浴後には汗をかいていなくても、しっかりと水分補給をしましょう。
まとめ
いかがでしたか?
これまで特に夏至の日に特別なことをしていなかったという方も、今回紹介した食べ物や、入浴法をためしてみることで、日本の四季を感じることが出来るかもしれません。
みなさんもぜひ試してみてくださいね。